国立近代美術館副館長のディディエ・オッティンガーがキュレーションを担当するこの展覧会では、ソニア・ドローネからジャン=ミシェル・バスキア、パブロ・ピカソ、アメデオ・モディリアーニ、アンリ・マティス、ヴァシリー・カンディンスキーなど、約30人の主要アーティストの絵画を含む100点以上の作品が展示される。
まさに感覚的で視覚的な旅は、モダンアートにおける色彩の認識を再考するよう来場者を誘う。展覧会の中心となる7つのモノクローム空間は、イルカムとの共同制作による作曲家ロケ・リバスのサウンド作品と、フラゴナールハウスとの共同制作による「鼻」アレクシス・ダディエによる嗅覚的なアンビエンスによって彩られる。これらのユニークなインスタレーションにより、来場者は視覚だけでなく、聴覚や嗅覚といった他の感覚を通して色を体験することができる。
展覧会の延長として、ロン・アラッド、ジャン・プルーヴェ、エットレ・ソットサス、フィリップ・スタルクのアイコニックなデザイン作品が、マリオン・メイルエンダーの特別デザインによるインスタレーションに組み込まれ、アート作品とデザイン・オブジェがリンクする。インテリアの雰囲気を再現することで、このフランス人建築家兼デザイナーは、アートを日常生活に溶け込ませ、異なる角度から見せる。
展覧会の舞台美術は、グリマルディ・フォーラム・モナコの研究・空間デザイン部門責任者であるウィリアム・シャトランが担当。